週末雑感(こじらせたい)

オンラインショップ店長。インターネット通販を生業としています。趣味はサブカル・音楽・映画鑑賞。EC業界や、ビジネス、お仕事のこと、ちょっとアングラな音楽について投稿していきます。

週末雑感Vol.24 楽天スーパーセールの罠

 

楽天市場についての話し。


「楽天スーパーSALE」流通総額、644億円で過去最高に|ECzine(イーシージン)

 

瞬発的な売上を爆発させるには有効な施策。

 

しかしこの施策には罠がある。

 

罠と言うのは誰にとっての罠か。

それは、

出店社。

 

言わずもがな、

最近の楽天スーパーセールは頻発し過ぎ。

3ヶ月に1度のペースで行われている。

 

■本年度実績

・3月開催

・6月開催

・9月開催

・12月開催

 

もうさぁ、

プレミア感無いよね。

ユーザーも知ってるし待ってるよ。

便利だけど飽きたよ。

 

本来、企業の魅力を差別化するためには

 

・ 価格

・ 利便性

・ エンタメ性

 

の3点なのですが

一番簡単なのが価格

自社の利益を削れば良いのだから。

(企画・アイデアいらない。)

 

だけど頻発すると顧客は離れる。確実に。

だってプレミア感無くなるでしょ。

お得感なくなるでしょ。

 

ここからが店舗にとっての罠。

 

だけど楽天の構造上、

利益を削るのは店舗だけなんですよね。

 

楽天はプラットフォームだから

仕入原価などは(ほぼ)かからない。

 

■1,000円の物が、

通常時100個売れる時の手数料が

 

1,000円×5%(50円)×100個=5,000円

 

■700円に値下げして

セール時に200個売れるとすると。

 

700円×5%(35円)×200個=7,000円

 

これが楽天の利益。

だけど事業者は、

 

■1,000円の物が、

通常時100個売れる時の手数料が

 

1,000円-手数料5%(50円)-配送料200円-原価300円=450円利益

450円利益×100個=45,000円 

 

■700円に値下げして

セール時に200個売れるとすると。

 

700円-手数料5%(35円)-配送料200円-原価300円=165円利益

165円利益×200個=33,000円

 

この数字が何を示すかと言うと、

楽天は1個あたり15円しか利益減ってないのに

店舗はガッツリ295円利益減ってる。

※マジかいや。。。

 

しかしながら店舗側は対応せざるを得ない。なぜなら、

いまスーパーセールしか数字伸びないから。

 

なぜか?

 

<顧客の発想>

①あ、あれが欲しい!?

楽天で買おう!

③あれ、でもちょっと待てばスーパーセールじゃね?

④それまで待とう!

⑤買わない。

⑥忘れる。

っていう思考の流れが蔓延してるだろうから。

だから楽天の通常時の売上は減っている。

 

以下、僕の知り合いの楽天出店者の声。

 

”いや、全然売れへん”、”広告掛けても効果悪い”、”何故か調子悪い”

"スーパーセールは売れるよ"、”最近利益全然無いねん”

 

もちろん楽天のお店ガンバル!とか、

これから伸ばしていくねん!とか、

素敵なこともありますし、

 

いや、お前もっと頑張れよ!とか

そら売れへんやろお前!とか

思う人もいますけど、

 

客観的に考えてちょっと打つ手が

無くなってきてる感ある。

 

なので楽天に出店を考えている方

より深くご検討をオススメします!

 

 

楽天流

楽天流

 

 

 

成功のコンセプト (幻冬舎文庫)

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 でもこの本は熱くて良かったよ~

読みやすかった。