週末雑感 Vol.95 デザインリテラシーを高める必要があるEC事業者
国内化のEC化率は徐々に向上しており
小売・消費はネット通販にシフトしていくことが見込まれる。
思えば早いスパンでECを取り巻く環境は変わってきた。
その時代を振り返ろうと思う。
★モール成長顕著時期
これは楽天、Yahoo、DeNAショッピング(旧ビッダーズ)が
出店者をシノギを削って獲り合っていた時期。
出店者もモールに出せば売れるので商品数を拡充したり、
とりあえずモール内広告に出稿する。など杜撰な運営でも
売上げが上がりまくっていた時期。
出店者が少なく、先行者メリットが目立った時代です。
スキルがなくてもHTMLが多少イジれれば売れました。
★ガラケー成長顕著時期
次に女性ターゲットがメインですが、
モバイルコマースが著しく成長していましたね。
美容カテゴリ・アパレルなど衝動購入に向いている商品が
モバイルで売れていた時期がありました。
★メルマガ全盛期時期
いまでは集客の施策は広告やSNSなどありますが
昔はメルマガ売っておきゃ売れるという時期がありました。
筆者の経験ですとメルマガ1配信で300万円の売り上げを
上げている企業などザラにいました。
★ブログ広告全盛期
しかしながらメルマガも配信され過ぎると、
ユーザーも飽きてしまい既存顧客からの売上げが上がりにくくなりました。
次に企業がとった手法としては小森純のペニオク事件で話題騒然となった
芸能人のブログを活用した広告です。
芸能人や著名人のブログの中で芸能人のおススメ商品としてブログに掲載し
ダイレクトに商品ページへリンクさせるという手法でした。
筆者の記憶では広告投資回収率が1000%とかよく聞いていました。
例)50万円の広告で500万円の売り上げを上げる。って感じ。
★スマートフォン成長顕著時期
いまでこそ主流になっているスマートフォンでのネット通販ですが
3年前は全然売上げ比率が低かったのです。
ただし、将来性が非常に高いということで各社がシフトしはじめ
夢展望、デイジーストアなどはスマホにどんどん投資しはじめて、
スマホでのシェアを急激にあげていきました。
企業もあります。
上記がここ7年ほどで変遷したEC業界の動向です。
ただ現在、どの企業もメルマガやブログ広告ほどの活路を見いだせず、
古くからあるモール店舗は一定の売上げがあるものの大きな成長は見込めていない
状況です。
EC業界で営業をしていた筆者が感じる
売上げが伸びている店舗・伸びていない店舗の差はあって
表現力があるかないか
ということが挙げられます。
もっと端的に言うと、
画像加工スキルがあるかないか
だと思っています。
ざっくりイメージで伝えると、
店舗のデザインを外注してる。
もっと言えばバナーとかも全部外注。自社で作れない。
そんな店舗です。(結構多い。)Photoshopいじれない。
もっと戦略や計画性など細かく言えばキリがないですが
筆者が感じるのは画像加工能力がある店舗が少ないです。
たとえばモールに出店していてモール側から18時に連絡があって
19時に入稿できれば広告費激安で出稿できます!という提案があったとする。
画像加工能力のある店舗は即作って入稿⇒出稿できる。
画像加工能力の無い店舗は入稿できない⇒出稿できない。
また例えれば自社で持っている商品がTVで放送された
だけど販売用の画像が無い!どうする?!
ってなった時に。
画像加工能力のある店舗⇒すぐ作って即日販売!
画像加工能力の無い店舗⇒外注するから販売は1週間後。
いまECではメディアとの連動での売上げの上下が大きくあり
めちゃめちゃスピード感も求められています。
しかしながら上記のようにスピード対応ができない店舗様は
チャンスを逃すことになり売上げの機会損失が発生します。
そのスピード感に対応するかしないかで店舗の売れる・売れないに
大きな差が生まれているような気がしてならないです。
画像加工は個人のセンスによりますが、
Photoshopを導入すれば勉強できます。
画像に文字入れることなんて1日でできちゃいます。
その勉強するか、知ろうとするか知ろうとしないかで
大きな差が生まれている感じがここ最近のEC業界ではあります。
だからみなさんリテラシーをもっと上げる必要があるよー。