週末雑感(こじらせたい)

オンラインショップ店長。インターネット通販を生業としています。趣味はサブカル・音楽・映画鑑賞。EC業界や、ビジネス、お仕事のこと、ちょっとアングラな音楽について投稿していきます。

代引き引き換えの受け取り拒否は万引きと同じ

Twitterで話題になった、この事件。

 

これ、本当ムカつく。

消費者のブラックリスト化して

受け取り拒否をした人は、

2度と代引きで買い物できなくなってほしい。

 

代引きの受け取り拒否って

店にかかる迷惑レベルでは、

万引きと同じレベルですからね。

 

ちなみに当方もネットショップを運営しており

顔の見えないお客様に商品を買って頂いて生業を立てています。

 

んで、同じように代引きで配達したら、

 

◎配達員に明確に受け取り拒否する。

◎電話に全く出なくなる。

◎メールの返事が来なくなる。

 

という被害というかムカつく経験をしたことが

多々あります。

 

想像力がない受け取り拒否する人たちは

わからないでしょうが、、、

 

めっちゃ損失出ますから。

 

だから、想像力が無くて代引き受け取り拒否する

人のために、何で代引き受け取り拒否したらいけないか

懇切丁寧に説明したいと思います。

 

代引き受け取り拒否した人には読んで欲しいですね。

んで、反省して2度とやらないで欲しい。

 

※こんな感じで書きます。

-  代引きってなに

-  なんで受け取り拒否しちゃダメなの?

-  お店にこんなに損失出てます。

-  なぜ代引きをやめられないか。

-  的外れなコメントまとめ

 

代引きってなに?

さすがにわかるとは思いますが、

Wikipediaから抜粋します。

 

代引きとは?

代金引換は、荷物の輸送とその代価の徴収を同時に行うサービスで、指定された場所へ荷物を運ぶと共にその代価を相手から預かる。「価の受け取りにき換える」という形で荷物を受取人に渡すというもの

https://ja.wikipedia.org

 

宅急便で届いた商品を受け取る時にお金を払うというシステム。

クレジットカードや支払い方法の選択肢が少ない人にとっては

通販の有難い決済方法ですね。

 

宅急便業者さんがお金を徴収していくやつ。

別の言い方だと代引き引き換えとかいいますね。

 

昨今、決済の種類がたくさん増えて

クレジットカード、銀行振込、コンビニ支払い、後払いなど

いろいろな支払い方法ができました。

 

が、クレカ持ってない人とか結構いる。

あとはネットにクレジットカード情報登録したくないとか。

そういう人のために代引きはあるんです。

 

実際に使用される割合は店によりますが

10%~20%ほど、と言われています。

 

当店もそんくらいです。

例えばお店の月商が100万円だったとしたら、

単純計算で10万円~20万円の支払いが代引きです。

 

500万円の月商だったら、その5倍。

 

なんで受け取り拒否しちゃダメなの?

いまネット通販って送料無料っていう

認識の人めっちゃ多いと思いますが、

 

当然、配達するのにお金かかってるからね。

そこわかってない人多い。

 

わかってても、いくらかかってるかを

わかっていない人ばっかりかと…

 

だから、代引き受け取り拒否する人も多い。

と個人的にめっちゃ思ってます。

 

代引き受け取り拒否しても

お店に戻っていくだけでしょ?

 

みたいな認識の人いません? 

 

あれ、当然タダじゃないから。

 

1件につき500円~700円くらいかかってます。

※配達の距離や商品の大きさによる。

 

受けとり拒否ってお店からすると

めちゃくちゃ損害出ます。

 

だから本気でやめて欲しいんです。

 

お店にこんなに損失出てます。

上記の通り、500円~700円くらいの配達は

受け取らなかったとしてもかかります。

 

そして配達先から戻ってくるのもお金がかかります。

そして代引きには代引き手数料というものがあります。

 

だから計算すると、

 

500円×2+300円(代引手数料)=1,300円

 

まず、配送料で1,300円くらいかかります。

 

んで、このお米さん農家のケースで言うと

さらに商品原価という、お米を作るのにかかったコスト。

 

これが例えば1,000円だったとすると、

 

1,300円+1,000円=2,300円

 

がお店側で発生します。

その他、段ボールとか配達用の資材とか

梱包している人件費とか考えればもっとかかってます。

 

この2,300円分の損害を代引きの受け取り拒否は生みます。

 

法的に犯罪では無いかもしれないですが、

これって2,300円のモノを盗む、

万引きと変わらなくないですか?

 

なぜ代引きをやめられないか。

じゃあ、やめればいいじゃんって言う人出ますけど、

中小のネットショップ企業なんて多分何十回も検討してます。

 

でも、辞められない理由があるんです。

 

1. 本当に使って欲しい人が使えなくなる。

いや、クレカあるし、コンビニ決済あるし…みたいな

意見は続々出てきますが、

言いたいのは、クレカ持ってない、クレカに慣れていない、

コンビニが近くにない人どうなりますか?

 

地方の高齢者の方とか、諸事情でクレカを持ってない人とか。

本当に欲しい!と思っている人に代引きを止めることで届けられなくなる。

 

商売って人とのつながりでお客さんに喜んで欲しいから

やってるのに、こんな代引き受け取り拒否する人たちのために

代引きを止めるのは我慢できない。

 

2. 売上が下がる恐怖

金かよ…って思われてもしょうがないですけど

売上減るかも…っていう恐怖とお店は戦うことになります。

 

先述の通り100万円の10%~20%であれば

10万円~20万円売上下がる可能性が出てくる。

という恐怖が生まれます。そっちのストレスもあります。

 

いや、その分売上伸びるように頑張ればいいじゃん。

っていう正論かます人は嫌いです。

 

大枠こんな理由ですかね。

 

凄い軽く考えて受け取り拒否してるかも

しれないですけど、

 

お店が負担する、お金、手間、ストレス。

被害と言ってもいいレベル。本当に迷惑です。

 

ネットショップ同志でブラックリスト共有しあって

代引き注文で買い物できなくなる人も

そのうち出てくると思いますが現在はヘビーなストレスです。

 

通販事業者からすると

本当に頭の痛い話です。

 

あと、今回の件で色々調べてる中で

的外れなコメントが散見されたので、

突っ込みを入れて終わりたいと思います。

 

的外れなコメントまとめ

 

届くまで日にちがかかれば、
いらなくなることもありますから、、、、。

信販売だと、現物を見ていないので、
見て、ダメだったら返品したいし、
キャンセルの取り決めを提示していないで、
後出しジャンケンのように、
キャンセルできないとか言われても消費者としては困る。

 

ガチで何を言ってるかわからない。

実物見てないから、というのであれば店に行け。

信販売を2度と使うな。

 

ゲーム理論的に言えば、売り手と買い手が同時にレビューを書いて、後で書き直し出来ないような制度にするのも一法かと。脅しメールは晒していいと思うが、信憑性の確保が難しいか

 

かしこぶって、結局何も結論出ないパターン。

 

商売してれば、毎月ある一定の万引きはある。
何か建物や新幹線を引くときは、はじめの計画予算に、何人死亡して、何人事後になるか?その予算計上をある程度する。
金を貸せば、何人かは、金が戻ってこないので引き当てをする。

それがなくなると、利益は上がるのだが、それを見越して、計画を立てるのは、どの業界でもすること。

 

絶望的に嘘つき。え…そんな計算ってしてんの?

 

やり方を変えたくなくて、99%は真っ当な取引ができているのなら、1%のリスクは仕方ないのでは? 
悪質な客は次から取引しなければ段々いなくなっていくし。
誰とどんな取引をしたいか、を決める権利が販売側にはある。

 

驚くほど他人事、目の前で自分の財布を盗まれるのも

リスクって言ってしれっと話すんですかね。頭のいいひとは。

 

兎にも角にも、

代引きの受け取り拒否は万引きに等しいですから。

本当にやめてください。

 

しょうがなく、やったことある…

という人は心の中でお店に謝り、

2度と同じ過ちを繰り返さないでください。

 

せっかく便利な世の中になって

お店と消費者が繋がりやすい世の中になってきたのに、

こんなことで悩みたくはない。

 

もっとポジティブな話の方が楽しいし、優しい。

 

インターネット通販業界は事業者に問題がある

ケースもたくさんあります。

 

結局人が仕組みを作るのだから、

本当に優しい世界になってほしいもんだ。

 

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